バベルの塔の63Fに住まうカエルもどき

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就職活動〜新卒採用アドバイザー編①

就活生の皆さん。

就活どうでしょうか?もう内定を取って悠々自適に最後まで自分の希望する会社へトライする人もいれば、まだ内定を取れずに焦り回ってどこか1つでもいいから内定を欲しいともがいている人もいるでしょう。

今回は就活について、私が遭遇した新卒採用アドバイザー(以下、BH)の話をしたいと思います。

 

私がこのBHと初めて会ったのは友人の紹介がきっかけだったと記憶しています。

友人と言っても、就活中に知り合った同じ大学の所謂意識高い系の人間で、企業に就職することと自分の人生の目的達成を混同してる痛い人間でした。

この友人の話はさておき、そんな胡散臭い人間の紹介とはいえ、当時どうやって就活をやっていけばいいのかイマイチ釈然としなかった私はこの誘いに乗ることにしました。

BHとの初対面は、フリーディスカッション形式で私のキャリアビジョンを共有し、今後の就職活動の支援をしていくというものでした。

内容自体はさほど変わったものではありませんでしたが、私はこの時に3つの違和感を感じます。この違和感が後々に自分自身の就活の方向性を大きく変えていくことになるのですが。

 

まず1つ目に感じた違和感は、やたらと無料で学生を支援してる点を強調してきたこと。

そりゃお金に余裕のない学生からしたら相談してお金を取られたんじゃ洒落にならないですから、アドバイザーとしてそこの部分を重点的に主張するのはわかります。

でもお金を稼がずに企業活動は成り立たないわけで、じゃあどこからお金を取っているかというとクライアント企業から取ってるわけですね。

このクライアント企業には中小から大手まで多くの企業が名を連ねています。正直、自社の数年先を左右する新卒人材の獲得を外注してる時点で大丈夫ですか?と思いますが、大企業人気で人手を確保しづらい中小やベンチャーにはそれなりのニーズがそこに存在するわけです。

つまり新卒採用アドバイザーは学生に対して無料でサポートするよとさも慈善事業かのように主張してきますが、その実は中小やベンチャーへ身売りできる人間を探しているというのが実際のところなのです。

言葉を恐れずに言うなら人身売買と変わらないと私は感じています。転職市場と違ってまだ右も左もわからない学生がターゲットな分、余計にタチが悪い話です。

当たり前と言えば当たり前の話なのですが、学生にはなかなかこの仕組みは見えてこないことも多いでしょう。ましてや先行き不安で1人でも多くの支援者がいてくれたら心強い環境ではなおさらです。

 

私は就活の中盤でこのジレンマに気づき、他の要因も重なってBHへの信頼を失っていきます。

違和感の2つ目以降はまた後ほど。